初心者に超優しい3tene(+OBS)の使い方講座
こんにちは、書く場所がなかったので久しぶりにはてなブログ書いてます。
今日は私が配信でよく使っている「3tene」というソフトの紹介をしたいと思います。
3teneとは?
これからバーチャルユーチューバーを目指す方に、簡単に手軽に扱えることを目的として作られたアプリです。
公式サイトに書いてある通りです。バーチャルユーチューバー活動をする上での支援ツールになっています。特に3Dモデルのアバターを持っている人向けですね。
まだ出始めのソフトなのですが、私は生配信で使っています。
配信する上での利点は下記の通りです。
お手軽にプレゼンスを高めることが出来るという感じ。
3teneの使い方
起動画面。何もわからん、私達は雰囲気で3teneを使っている。
右画面にある、ここのボタンを押すと
VRMのファイルを選択する画面になるので、VRMくんを指定する。
ちなみにVRM以外のfbx等のデータは対応していない。必ずVRMに変換する必要がある。
読み込むを押下すると、ライセンス情報が出る。
まぁ自分で作ったモデルなら、特に気にする必要はない。
読み込みが終わるとモデルが出てくる。距離が遠い、メチャクチャ遠い。
心の距離を感じる。自分自身なのに……。
マウスホイールをぐりぐりすると近づける。基本的にUnityの操作と同じ。マウスホイールのボタンを押しながらだとカメラ移動で右クリックでカメラがアレする。
説明見るより、使って欲しい。あ~なるほど、そういうことねってなるはずだから。
近づく、可愛いね。
そういえば、アップデートで説明が出るようになった。
左上から。
右上から。
- 顔認証実行
- VRMファイル選択
- カメラ位置リセット
- 設定
- 顔認証のカメラ表示
VRMのデフォルトにある「喜怒哀楽」が3tene上でも再現することが出来る。
喜び。
ポージングは既存のプリセットを使う。今の所追加は出来ない、割と豊富なので触ってみると楽しい。画像のポーズは参ったポーズ。全然参ったように見えない、ドヤ顔してるからだろうけども。
アバターを調整は、私もよく分かってないことが多い。
頭部の追従感度は、カメラ認識使ったことないからわからん。
表情の移行時間は、表情が切り替わるときの時間がにゅったりになる。ぬたぁって感じで表情が変わるのだ。ぬたぁ。
リップシンク有効とか、まばたきについては書いてある通り。基本的にはチェックで問題ない。
カメラアングルは「左」「中央」「右」がデフォルトである。
アバター選択と録画とかスクショとか飛ばしてるけど、まぁその辺は分かるっしょ。
「追加」を押すと、「今いる位置のカメラ状態を保存」することが出来る。
これが結構便利。1カメ、2カメ、3カメ芸が出来る。
ステージ。まぁ背景のこと。最重要ポイント、グリーンバックとブルーバックはデフォルトであるが、色指定で自分の好きな色を背景に出来る。
画像についてはよくわからん。今後画像を背景に置くことが出来るのかもしれない。
ちなみに「色指定」押すとカラーパレット出るんだけど、これ消せねぇって絶対なる。そういう時は「色指定」をもう一回押すと消える。私はこれに滅茶苦茶悩まされた。
エフェクト。あんまり用途がない……エフェクトがあるよーって程度。
現在はプリセットのものしかない。追加は出来ないと思う。
顔認証押すとこうなる。
実際私は顔認証使ったこと無い、Webカメラ無いってのもあるんだけども。
なんでウィンクになっているのかというと、左目ウィンク未実装なだけです、はい。
多分、カメラの状態が真っ暗になっているからカメラの認識が目を閉じている状態だと認識しているんだと思う。
カメラ持ってる人は使ってみてね、感想教えて欲しい。良かったらWebカメラ買う。
設定。
「コントロール」
ポージングのショートカットキーとか決められる。
何故かゲームパッドも対応しているという謎。私は面白いと思うけど。
面倒くさいから、基本的にはマウス操作してる……。
「音声」
前のバージョンまではボイスチェンジャーとかあったんだけど廃止された。
今は触ったことない。
「システム」
言語設定とか、デバイス設定とか、保存先とか。
ウェブカメラ無いとか言ったけどあるじゃんとか言うツッコミはしないで欲しい。これiPhone使わないと出来ないWebカメラの設定だから……。
カメラ画面表示を押すと、ワーニング文が出る。
これで誤爆を防止出来る。生放送でうっかり魂の素顔を晒すことも無いだろう。それでも怖いから私は使わないけど。
ただ、まぁ、気持ちは分かるんだが「いいえ」が大きいのは、まぁ、うん、分かるんだけど誤爆しかねないなぁと思ったり思わなかったり。どっちが良いんだろうね、これ。
「はい」を押すと小さい画面に自分が映される。認識がどうされているか分かる。使ったこと無いけど。
大体、こんな感じ。
メインの機能は説明しきったはず。
OBSと連携させる方法
続いて、3teneと配信ソフトOBSの組み合わせについて説明する。
まず背景をグリーンバックにする。
私モデルに問題あって、青も緑も赤も要素入ってるから、何で抜けば良いんだよって感じなんだけど、一番少ないグリーンバックで抜く。
まず抜くってなんぞ?って話しだと思うが、クロマキー合成と言うもの。
グリーンバックになっている所を透過する為に、背景をグリーンにしているのだ。
OBSの設定を開いて、3teneを指定する。
この時「カーソルキャプチャ」にチェックを入れないと操作してるのがバレない。
こんな感じになると思うので、まずは範囲を狭める。
3tene画面を囲っている所の「赤い部分」を「Altキーを押しながら左クリックして移動」する。
上手く行くと、こんな感じで狭くなったと思う。
そしたら、画面上の3tene画面を右クリックして下から二番目にある「フィルタ」を選択。
更に左下にある「+」ボタンを押下。
「クロマキー」を押下する。フィルタの名前を決めるとか出るけど、デフォルトのままでOK。
もうこの時点で背景が抜けている。これがクロマキー合成だ。
しかし、よく見ると抜きたくない所まで抜けている。主に髪の毛のグラデーションと、メイドカチューシャの緑部分。こういう場合は、「類似性」のスライダーをいじると、抜けているところが復活する。
両端のメニューが映っちゃうけど、ここは切り抜いているので気にしなくてOK。
無事に画面上に3teneでモデルのみを切り抜いたのが出てきた。
あとは通常通り、画面上に字幕や、YouTubeのコメント、背景を指定して出来上がり。
もちろん、3tene側の設定を活かせばOBS側も動く。
ただ、注意して欲しいのが「3teneを非アクティブ化すると、時々リップシンクが効かなくなる」ことがある。できるだけ、3teneはアクティブ化してあげると良いだろう。
トラブルシューティング
Q.リップシンクしない
A.マイクが違うかもしれません。3teneは「既存の録音デバイス」を参照します。自身で既存の録音デバイスを変えてください。
2018/6/27 追記:
VRM側のブレンドシェイプが設定されていない可能性もあります。
リップシンクが使えるように、「あいうえお」の設定をした上でVRMのインポートをしてください。
Q.瞬きしない
A.VRMのブレンドシェイプでBlink部分を設定していない可能性があります。Blinkを参照にまばたきをしていると思うので、しっかり目を閉じた状態を設定してあげてください。
Q.VRM毎回読み直しなの?
A.残念ながらそうです。毎回VRMを読み込みしてください。終了すると、アバター選択の部分は初期化されてしまいます。今後のアップデートで変わるかもしれません。期待しましょう。
こんな感じです。私の分かる範囲だったら、Twitter上でお答えします。
尚、3teneはPro版が今後出るらしく、そのPro版では「モーションキャプチャー」や「マルチユーザー」や「複数のカメラワーク」が実現になるみたいです。Pro版出たら絶対に買います、高すぎないと良いなぁ……。
3teneを使って、自分のモデルに実在性を与えて、より良い配信にして行きましょう!
水菜でした。
Vtuberと創作と二次創作
創作と二次創作について、再度考えようと思う。
書きながら考えるから、頑張って読み取って欲しい(他人任せ)
また、個人的に思う見解が多い。
例えば、私は同人作家であるが、私の意見が同人作家の総意などとは思わないで欲しい。
あくまで、私の考えである。
Vtuber
Vtuberというコンテンツが出来た。
それがとてつもない速度で、色んな人がVtuberを基軸に創作をしている。
キャラクターを生み出し、命を吹き込んで、Vtuberという存在は「生きている」
どの記事かは忘れたが、以前にこんな感じの記事を見た。
「アニメは1クールで終わる。漫画もいずれは終わりが来る。だが、Vtuberという存在はVtuber自身があり続ける限り生き続ける」
その通りだと思った。
当たり前だけど、Vtuberを作っているのは人だ。
キャラクターというのは、人が生み出す。自身の知識をキャラクターに反映させて、日々成長させる。
よく考えてみる、それは人間も同じだと。
創作とVtuber
今まで創作と言えば、どういうものがあっただろうか。
文章、絵、音楽、それらをかけ合わせた漫画や映像。
そして、それらには全て物語というものが存在する。
物語があれば、それは創作なのだ。物語を作るということは、世界を作ると言うこと。
なんでもそうだ。
ワンピースは大海賊時代の世界を描いた。東方Projectは幻想郷という世界を描いた。一般的な高校生が出るライトノベルも、あったかもしれない世界を生み出している。
さて、それではVtuberはどうだろうか。
私はVtuberの「初めまして動画」が好きだ。
自己紹介の動画。そこで各々が、世界を生み出している。
世界観を大切にしているVtuberはとても多い。その世界で生きていく様子を部分的にカットし、映像にして、視聴者に届けているスタイルが多く存在する。
そして、大切なのはそれは「最初からガッチガチに固めていない」こと。
悪い言い方をすれば、ご都合主義でどうにでもなる。
だが、それが良い点なのだ。
今までの創作と違う所
Vtuberという存在は生きている。最初に述べた通りだ。
当たり前だが、視聴者もまた生きている。
そして、その生きている者同士近いのがVtuberの特徴だ。そこが、大きく今までと異なって出ている。
例えば、ワンピースのキャラクターが今更Vtuberを初めても意味は無い。何故なら、今まであった世界をぶち壊すことになるからだ。
もしそれをやるならば、何かしらのゴリ押しが必要になる。得策とは言えない。
だが、一次創作を行っているVtuberは、自らをVtuberと名乗っている。
予め自身をVtuberだと定義した上で、世界を生み出している。
だからこそ、違和感なく、視聴者とVtuberは近い存在になる。
さて、そこでご都合主義が良い点であるということを思い出してみよう。
すると、どうだろう。視聴者と近いからこそ、創作者一人でキャラクターを成長させるのではなく、視聴者を含めて、みんなでキャラクターを成長させる形が出来ているのだ。
そこが今までの創作とは違う所。
二次創作というもの
私自身、二次創作をもう何年もやっている。
知り合いも、二次創作をする人が多い。
そこで振り返る。私は今までどうやって二次創作をしてきたのだろうか。
都合、今まで大きくやってきた二次創作は「とある魔術の禁書目録」と「艦隊これくしょん」だ。
では、何故この二つの作品で二次創作を描いていたのか。
理由は簡単だ。捏造がしやすく、また、イフのストーリーを描きやすかったからだ。
二次創作のストーリーを考える時に何をしているか。
一次創作を読み返す、そこで「使える素材は無いか」と考える。
料理と少し似ている。
一次創作というスーパーで材料を探し、その材料から二次創作へと料理をする。
人のふんどしで相撲を取っているように見えるが、美味しい料理はとにかく美味しいのだ。
一次創作は素材そのものの味を楽しむ。だが、自分の好みと100%合致している作品というのは存在しない。だから、その素材を使って、自分好みにアレンジをする。
そうして、作品を作り上げて、自らの好みと同じ人が集まる。
それが「同人」なのだ。
二次創作とVtuberに感じていたこと(過去形)
今まで見極めがとても難しい存在だった。
何故なら、前述にもあるようにVtuberは「生きている」のだ。
生きている人を二次創作をするジャンルがある。名前は出せないが、所謂「なまもの」と言われるジャンルだ。
私はVtuberというジャンルが、少しだけそのなまものに似ていると思った。
Vtuberの中には人が居る。夢を壊すようだが、当たり前だ。命を吹き込む者が居るから、Vtuberは生きている。
その中の人こそが、なまものである……Vtuberの性格は中の人の性格に左右されやすいし、中の人は自身が命を吹き込んでいるからこそ、Vtuberのキャラクターを自分自身だと思っている。
つまり、通常の創作よりも「思い入れの深さが違う」と私は思っていた。
今、二次創作とVtuberに感じていること(現在形)
過去形だ、思っていたのだ。
実際には……個人差があった。
Vtuberの二次創作はTwitterで多く見られるようになった。
そもそもVtuberの存在が、同人界隈に知れ渡ったというのもある。
そのクラスタの人たちが、こぞってVtuberの話をしているからだ。
それほどまで、影響力は高く……新しいコンテンツであることを痛感する。
実際のVtuberの二次創作は、イラストや漫画が多い。
また、動画で言えばMAD等だろう。
そして、これもまた大きく違う点なのだが……。
Vtuberの大半は、その二次創作を受け入れている
(もちろん、全てではない。取捨選択はしている)
それだけではない、二次創作を受け入れる所か、自身の創作に影響をさせているものも多い。
二次創作が一次創作に影響を与えているのだ。
だが、それは前述にも書いてある通り、視聴者とVtuberの距離が近いからこそだ。
皆で作っているという一体感は、何よりも強く、何よりもコンテンツとして成長させるものなのである。
Vtuberの関係性
少なくとも私は、関係性というものを創作でとても大切にしている。
AとBはお互いに嫌悪しながらも、お互いのことをよく知っているので、CがBを煽るものなら、Aは怒るだろう。
こういう関係性を見せられるだけで、私は滾る。
そして、その関係性はVtuberにもある。
Vtuberはお互いがお互いに世界を持っている。こういう世界が好きで、生み出しましたと自身をアピールしている。すると、やはり同じような考えを持った者同士が繋がっていく。そこで、関係性が産まれる。
最初から関係性を作り出している者も居る。にじさんじのJK3人とかは代表格だろう。
人と人との繋がりそのものがコンテンツになっている。
その繋がりは、確実にシナジーを生み出して、より良いものにしていく(この場合リアルな人間関係等は考慮しないものとする)
そして、それは二次創作にも活かされている。
関係性を見せつけられた二次創作者は、こぞってその関係性を「素材」に自身の手で二次創作を生み出す。
関係性とは、とても重要なキーワードだと私は思う。
これからのVtuber
私は未来予知なんて出来ないが……。
少しこれからのVtuberについて考えてみる。
Vtuberの数は1000人を越えた。
素晴らしいことだ、1000人の人がキャラクターを生み出し、世界観を与え、命を吹き込み、動画を撮影し、動画を編集し、公開したということなのだ。
だが、その1000人のうち、何人が同じことをしているのだろう。
キズナアイの声真似動画にあるように、トップのVtuberから見ても、ゲームをやるユーザーはとても多い。
悪い事ではない……だが、それを模範していくようでは量産型Vtuberが大量に出来上がるだけだ。それは、Vの付かないYoutuberと全く同じ。トップであったHIKAKINが商品紹介をやったから、YouTuberといえば商品紹介と紐付けられていた。
キズナアイは上手い、それを決して否定せずに自身の自虐を踏まえながら伝えていた。
何が言いたいのかと言うと、これからのVtuberは自分に出来ることを探して行く者が増えると思う。
私にも、Vtuberにしか出来ないことは分からない。
分からないが……この数ヶ月で、きっとそれは産まれると思っている。逆に言えば、産まれなければ衰退していくと思う。
この記事を見ている貴方がもしも、Vtuberならば、少し考えて欲しい。
自分には何も出来ないではなく、自分が何をするか(Hugっと!プリキュア10話のセリフより)
そうして、何をしたいか、何が自分にはあるのか。
先日行われたフィオさんのクイズ大会がある。
あれはテレビの真似事だ……だけど、テレビでは煩わしかったデメリットを抜いた真似事だ。つまり、改良された真似事なのだ。
番組を作るのは大変だ。打ち合わせに打ち合わせを重ねて、出来上がるものだと思っている(実際の現場は知らない)
だが、あのクイズ番組はたったの数週間で出来上がった(ワールドの制作はもう少し時間がかかっていた。また、自身も参加側の当事者なので、数週間で出来上がったのは事実)
もちろん、その結果は様々な協力してくれた人たちが居たからだ。
きっとこれは、Vtuberにしか出来ない1つだろう。
こういったことが沢山出来上がっていけば……もっともっと、Vtuberは発展していき、更に大きなコンテンツへと進化していく。
私はそう思う。
最後に
ここから先は別に読まなくても良い。
なんで、ここまでVtuberについて考えたり行動出来るのかを考えただけだ。
バーチャルという言葉だけで、浪漫を感じる。
断片的とはいえ、様々な技術は人間が思い描いていた出来事よりも遥かに越えてきている。
だからこそ、私は熱意を持って協力出来る。
もっとも、私がやりたいのは私自身がVtuberになるというよりも、Vtuberの裏方になって支えて行きたい。
プロデューサーの立ち位置になって、Vtuberを輝かせたい。
それが、自分の思い描いていた未来に近づくと思うからだ。